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院内設備

  • 血液生化学検査装置

    血糖値や血中コレステロール、血液中の酵素などの物質の濃度を測定することにより肝臓・腎臓など臓器の状態を知ることができます。
    当院の富士ドライケムでは膵リパーゼに対する特異性を向上させた新しい活性測定法であるv-LIPが測定でき、犬で膵炎を起こしている可能性があるかどうか調べることができます。

  • 血液電解質測定装置

    血液中の電解質(ナトリウム・カリウム・クロール)の濃度を測ります。

  • 血球計数装置

    血液中の白血球・赤血球・血小板の数などを測ることができます。
    感染・炎症・貧血などの状態が分かります。

  • 動物用小型電極式
    グルコース分析装置

    血液を1滴(5~20μl)採取するだけで迅速に血糖値を測定することができます。
    糖尿病でインスリン投与量を決定する時など血糖値測定を頻回しないといけない場合に採血の負担を軽くすることができます。
    ドライケムより早く測定できるので、痙攣が起きている場合など低血糖状態でないかを急いで調べたい時にも用います。
  • 動物用レントゲン撮影装置

    動物の種類、体重、撮影部位のボタンを押すだけで撮影条件が合わせられるので、素早く最適な条件でレントゲン撮影が行えます。内臓や骨の形態を観察します。

  • CR(コンピューテッドラジオグラフィー)装置と
    画像診断ワークステーション

    撮影したレントゲン画像をモニター上に表示し、獣医師が読影を行います。
    レントゲンフィルムを現像液に漬けて現像する必要がないため、迅速な診断が行えます。
    また、フィルムとは違いモニター上で病変部を拡大して確認したり、コントラストを調整して見やすくしたりすることができるため、診断の精度をあげることができます。

  • 動物用生体情報モニター

    全身麻酔時に心拍数、心電図、呼吸数、動脈血酸素飽和度、炭酸ガス濃度、血圧、体温、麻酔濃度などを監視し、麻酔管理を行います。麻酔中の動物の僅かな変化も鋭敏に察知することができ、安全な麻酔管理に必要不可欠です。

  • 人工呼吸装置付き麻酔器

    吸入麻酔(イソフルラン)により全身麻酔を維持します。
    人工呼吸器がついているので、手術中の呼吸管理が容易になります。
    体重1kg未満から60kgまでの動物の麻酔が可能で、
    動物の体重を入力し内蔵コンピューターにより麻酔・呼吸の管理をします。

  • 酸素発生器

    空気中の酸素を濃縮することができます。
    持続的に酸素吸入が必要な呼吸器・循環器疾患の子を酸素室に入れる際などに使用します。

  • 電気メス装置

    止血をしながら切開をすることができるため通常のメスで切開するよりも出血量が少なく、手術時間を短縮することができます。

  • フォーストライアド
    (血管シーリングシステム+電気メス)

    腹腔内の血管などを、縫合糸を使わず熱によって安全に圧着(シーリング)・切断することができます。
    腹腔内に残る縫合糸によるアレルギー反応が起こるリスクを回避できます。
    当院では縫合を行う場合はアレルギー反応の起こりにくい吸収糸を用いていますが、それでもアレルギー反応が起こる可能性をゼロにはできないため、できる限りシーリングを行い体内に縫合糸を残さないようにしています。
    また従来の電気メスよりも高出力のため、切開に用いる場合もさらに出血を少なくすることができ、失血量を抑え、手術時間を短縮し手術に関するリスクを減らすことができます。


    (縫合糸使用)

    縫合糸を使用する場合はこのように結紮します。
    当院では生体反応(アレルギー)の起こりにくい合成吸収糸を用いています。

  • 超音波スケーラー

    歯石を除去する際に使用します。
    また、抜歯用チップ、尿道結石破砕用チップなどさまざまなチップをつけて機能を拡張することができます。

  • 超音波診断装置

    超音波の反響を利用して臓器の形態を確認することができます。
    動きをリアルタイムに見ることができるため、心臓の機能検査にも用いられます。
    また、胸腔・腹腔内臓器だけでなく眼球内や運動器の検査にも使用します。
    レントゲンと共に画像診断になくてはならない装置です。

  • 内視鏡装置

    食道・胃・十二指腸・大腸の内部を見ることができます。
    消化管内異物の除去や消化管内部の生検のための採材にも使用します。
    使用する場合は基本的に全身麻酔が必要となります。

  • 眼圧測定器(トノベット)

    眼球の圧力を測定する装置です。
    緑内障、ブドウ膜炎の検査などに使用します。
    事前の点眼麻酔が不要で、動物に負担をかけずに眼圧を測ることができます。

  • 動物用マクロビュー検耳鏡

    犬や猫は人とは違い耳道がかなり長いですが、耳道の奥まではっきりと見えるように専用設計されています。
    鼓膜の手前まで耳道内を確認することができ、耳垢の溜まり具合を見たり、外耳炎や耳道内腫瘍の有無の確認をしたりする際に用います。

  • パンオプティック検眼鏡

    フルオルセイン検査、スリットランプ検査、眼底検査などを行う時に使用します。
    目の表面の傷(角膜潰瘍)、白内障、ブドウ膜炎などの検査に用いられます。

  • 自動分包器

    一度に錠剤の薬を28包、粉末状の薬を21包ずつ自動で分包することができます。
    人の手で分包するよりも調剤の時間を大幅に短縮することができます。

  • 生物顕微鏡

    血液塗抹検査、皮膚検査、細胞診、便検査、尿検査などで使用します。タブレット端末や診察室のモニターに画像を映し出すことができ、飼い主様に実際の映像を見ていただきながらご説明することができます。

  • 輸液ポンプ

    静脈点滴を行う際に用います。点滴流量を調節し、点滴積算量をカウントしてくれます。点滴ラインが閉塞した場合にもアラームで知らせてくれます。犬舎の扉や点滴台に付けて使用します。入院管理の必需品であるため複数台備えています。

  • シリンジポンプ(微量点滴)

    薬液を持続的に静脈内投与する場合に用います。微量な薬液量を厳密に管理することができます。